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2007年1月30日 (火)

塔和子さんの詩

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毎朝テレビ(NHKワールド)をつけると、人が殺された話題・親子殺人・バラバラ死体・脱税・・・

朝からこんなニュースに人々は毒されながら、一日が始まる。それも毎日、毎日。

シンガポールでは、あまり悲惨なニュースは流れない。それも悪くないものだと、最近思うようになってきました。

いいかげんにマスコミはどうにかならないものでしょうか、マスコミの馬鹿さには、ほとほと呆れてしまいます。うちの局が日本を変える!などと大きく叫んでくれるテレビ局はあらわれないものでしょうか。ほっとするニュースから始まる一日は活力の湧き方も違うのでは・・・

いじめ列島・殺人列島・汚職列島に足りないものは・・・そんなことを思っている時に、こんな詩に出会いました。

塔和子さんの詩です。12歳でハンセン病にかかり、病完治後も瀬戸内海大島青松園・療養所で今も暮らしていらっしゃいます。

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ハンセン病と聞いても若い世代にはピンと来ないかもしれない。でもそれはこの病気に対する差別がなくなったから、というわけではない。ただ、知らないだけ。らい病とも呼ばれる不治の恐ろしい病とされたこの病気にかかると、人は老若男女を問わず世間と隔絶された施設(療養所)に強制的に入れられ、実名を伏せ家族とも会えず、死ぬまでそこから出られなかった。いや、遺骨になっても故郷に帰ることを許されなかった人も多い。

詩人・塔和子さんは12歳のときに発病、翌年この島の療養所に隔離され、60年近くをここで暮らしてきた。親や姉弟から引き離された少女は、毎日ひとり浜にたたずんでは海の向こうの故郷を思ったという。30歳ごろから書き始めたという詩は、すでに18冊の詩集となり、そのうちの1冊は詩壇最高の高見順賞を受賞した。今70歳を超えて同じ浜辺から海を眺める車椅子の塔さんは、まるで苦悩を超越したような穏やかな顔である。

絶望から生まれた人間賛歌(松本侑壬子・ジャーナリスト)より抜粋

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胸の泉に


かかわらなければ
  この愛しさを知るすべはなかった
  この親しさは湧かなかった
  この大らかな依存の安らいは得られなかった
  この甘い思いや
  さびしい思いも知らなかった
人はかかわることからさまざまな思いを知る
  子は親とかかわり
  親は子とかかわることによって
  恋も友情も
  かかわることから始まって
かかわったが故に起こる
幸や不幸を
積み重ねて大きくなり
くり返すことで磨かれ
そして人は
人の間で思いを削り思いをふくらませ
生を綴る
ああ
何億の人がいようとも
かかわらなければ路傍の人
  私の胸の泉に
枯れ葉いちまいも
落としてはくれない   「未知なる知者よ」より

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人とのかかわりで生かしていただいている私達。

すべては学び。

それにしても、あの人への思いは十分だっただろうか。

過去の多くの至らなさを心に留めて、

今縁をいただいている人へ気持ちを込めたい。

ちょっとした心配りの大事さを痛感しているこの頃です。

実践者でありたい。

では。

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